毎日の食卓に欠かせないバター。トーストに塗るだけでなく、料理やお菓子作りにも大活躍する万能食材です。しかし、店頭に並ぶ商品は実にさまざま。有塩・無塩、発酵・無発酵など種類が多く、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、料理のプロが実際に食べ比べを行い、用途別におすすめのバターをご紹介します。選び方のポイントから保存方法まで詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- おすすめバターの種類と特徴
- バターの選び方
- おすすめのバター5選〜有塩バター編〜
- おすすめのバター5選〜無塩バター編〜
- おすすめのバター5選〜発酵バター編〜
- バターの正しい保存方法
- よくある質問
- おわりに
おすすめバターの種類と特徴
バターにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。用途に合わせて使い分けることで、より美味しく活用することができます。
有塩バター
有塩バターは、製造工程で食塩を加えたバターです。程よい塩味があり、そのままパンに塗って食べるのに最適。また、塩分が入っているため保存期間が比較的長いのも特徴です。
無塩バター(食塩不使用バター)
製造工程で食塩を加えていないバターを無塩バター(食塩不使用バター)と呼びます。生乳本来の風味を楽しめ、お菓子作りや製パンに適しているのが特徴。塩分量を細かくコントロールしたい場合にもおすすめです。
発酵バター
生クリームを乳酸菌で発酵させてから作るバター。独特の芳醇な香りとコクがあり、ヨーグルトのような爽やかな酸味も特徴です。フランスなどヨーロッパでは主流のバターで、高級レストランでも使用されています。
グラスフェッドバター
牧草で育てられた牛から搾った生乳で作られるバター。一般的な穀物飼育の牛と比べて、βカロテンやオメガ3脂肪酸が豊富とされています。近年人気のバターコーヒーなどにも使われています。
バターの選び方
用途で選ぼう
バター選びで最も重要なのが用途です。使い方によって最適な種類が異なります。
■トーストやパンに塗って食べる
→有塩バターがおすすめ。程よい塩味で小麦の風味を引き立てます。
■お菓子作りや製パン
→無塩バターが定番。塩分量を自分でコントロールできます。
■料理全般
→有塩・無塩どちらでも可。レシピに合わせて選びましょう。
■高級感のある仕上がりに
→発酵バターがおすすめ。芳醇な香りと深い味わいが特徴です。
価格帯で選ぼう
予算や使用頻度に応じて、以下の3つの価格帯から選ぶことをおすすめします。
■手頃な価格帯(100g あたり200〜300円)
日常使いに適した国産の定番バター。スーパーでも手に入りやすく、料理全般に使いやすいです。
■中価格帯(100g あたり300〜500円)
発酵バターや産地にこだわった商品が中心。特別な料理やお菓子作りにおすすめです。
■高価格帯(100g あたり500円以上)
フランス産の高級バターや希少な国産バターなど。贈答用や本格的な製菓に。
おすすめのバター5選〜有塩バター編〜
1. よつ葉バター(よつ葉乳業)
北海道十勝産の良質な生乳を100%使用した、定番の有塩バター。ミルクの優しい風味とコクがバランスよく調和した味わいが特徴です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 1,670円前後(450g) |
特徴ポイント | ・北海道十勝産生乳100%使用 ・程よい塩加減 ・トーストとの相性抜群 |
2. カルピス特選バター 有塩(カルピス)
有名レストランでも使用される、幻のバターとして知られる一品。白く美しい見た目と、クリーミーでコクのある味わいが特徴です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 2,900円前後(450g) |
特徴ポイント | ・乳本来の風味を堪能できる ・あっさりした後味 ・料理からお菓子まで幅広く使える |
3. 雪印北海道バター(雪印メグミルク)
1925年の発売以来、日本の食卓で愛され続けている定番バター。コクと塩味のバランスが絶妙で使いやすい商品です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 2,800円前後(200g×6個) |
特徴ポイント | ・安定した品質 ・扱いやすい固さ ・コスパの良さ |
4. ミルクを食べる乳酪バター(マリンフード)
添加物不使用で素材の良さを活かした業務用バター。濃厚なミルクの風味としっとりとした食感が特徴で、プロの料理人からも支持されています。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,300円前後(450g) |
特徴ポイント | ・添加物不使用 ・スプレッド・調理両用 ・業務用サイズでお得 |
5. 大山バター 有塩(大山乳業)
鳥取県大山の豊かな自然で育まれた生乳から作られる逸品。伝統的なチャーニング製法による深い味わいが特徴です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,300円前後(450g) |
特徴ポイント | ・伝統製法による本格的な味 ・程よい塩味 ・まろやかな口溶け |
おすすめのバター5選〜無塩バター編〜
1. カルピス特選バター 食塩不使用(カルピス)
生乳本来の風味を存分に味わえる無塩タイプ。上品な甘みとなめらかな口溶けが特徴で、お菓子作りのプロも絶賛する一品です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 1,700円前後(450g) |
特徴ポイント | ・プロ仕様の品質 ・クリーミーな口当たり ・お菓子作りに最適 |
2. よつ葉バター 食塩不使用(よつ葉乳業)
北海道十勝産生乳100%使用の定番無塩バター。クセのない味わいと安定した品質で、初心者でも扱いやすい商品です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,700円前後(450g) |
特徴ポイント | ・安定した品質 ・手頃な価格 ・製菓・製パンに最適 |
3. 明治発酵バター 食塩不使用(明治)
発酵バター特有の芳醇な香りと、コクのある味わいが特徴。適度な酸味とまろやかさを兼ね備え、本格的な製菓に最適です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,300円前後(450g) |
特徴ポイント | ・発酵による深い味わい ・コストパフォーマンスが良好 ・焼き菓子との相性抜群 |
4. 大山バター 食塩不使用(大山乳業)
チャーニング製法で時間をかけて作られる伝統的なバター。なめらかな舌触りとクリーミーな味わいが魅力です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,350円前後(450g) |
特徴ポイント | ・伝統製法による本格的な味わい ・豊かなミルクの風味 ・製菓・料理に万能 |
5. グラスフェッドバター 無塩(Westgold)
ニュージーランドの大自然で育った牛の生乳から作られたバター。βカロテン豊富で栄養価も高いのが特徴です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 2,600円前後(1kg) |
特徴ポイント | ・グラスフェッドバターならではの風味 ・業務用サイズでお得 ・冷凍保存可能 |
おすすめのバター5選〜発酵バター編〜
1. エシレバター(ECHIRE)
フランスを代表する高級バターブランド。芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴で、世界中の一流シェフに愛用されています。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 3,200円前後(100g) |
特徴ポイント | ・A.O.P認定の最高級品 ・独特の芳醇な香り ・上品な酸味 |
2. ボルディエバター(Bordier)
フランスの伝統的な製法で作られる希少なバター。手作業による丁寧な仕込みで、複雑で深みのある味わいを実現しています。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 5,800円前後(125g×2個) |
特徴ポイント | ・職人による手作り ・豊かな風味 ・希少価値が高い |
3. 小岩井純良バター(小岩井乳業)
120年以上の歴史を持つロングセラー商品。生乳のコクと発酵による芳醇な香りが絶妙なバランスで調和しています。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 2,800円前後(160g×2個) |
特徴ポイント | ・伝統ある製法 ・コクと風味のバランスが絶妙 ・トーストとの相性抜群 |
4. トラピストバター(トラピスト修道院)
生きた乳酸菌を使用し、伝統的な製法で作られる発酵バター。深いコクと爽やかな酸味が特徴です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 1,500円前後(200g) |
特徴ポイント | ・修道院伝統の製法 ・上品な風味 ・レトロなパッケージ |
5. カルピス発酵バター(カルピス)
長年の乳製品製造技術を活かした国産発酵バター。やさしい酸味とまろやかな口当たりが特徴です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 5,100円前後(450g×3個) |
特徴ポイント | ・すっきりとした後味 ・業務用サイズ ・パンやお菓子作りに最適 |
バターの正しい保存方法
冷蔵・冷凍の保存期間
バターは適切に保存することで、より長く美味しく使うことができます。
■冷蔵保存の場合
■冷凍保存の場合
・約6ヶ月
小分け保存のコツ
長期保存する場合は、以下の手順での保存がおすすめです。
1. 使いやすい大きさ(20〜30g程度)に小分けする
2. ラップで空気が入らないようにしっかり包む
3. さらにアルミホイルで包む(酸化防止)
4. 密閉容器に入れて冷凍庫で保存
よくある質問
Q1. マーガリンとバターの違いは何ですか?
バターは生乳から作られる乳製品で、乳脂肪分が80%以上含まれています。一方、マーガリンは植物油を主原料とした加工食品です。バターの方が芳醇な香りとコクがあるのが特徴です。
Q2. 無塩バターに塩を加えて有塩バターとして使えますか?
はい、可能です。無塩バター100gに対して1gの塩を加えるのが一般的な目安です。ただし、市販の有塩バターと全く同じ味にはなりません。
Q3. 冷凍したバターは品質が落ちませんか?
適切に保存すれば、風味や品質の劣化は最小限に抑えられます。解凍後はなるべく早めに使い切ることをおすすめします。
Q4. バターコーヒーにはどのバターが適していますか?
グラスフェッドバターがおすすめです。栄養価が高く、すっきりとした味わいのため、コーヒーとの相性が抜群です。
おわりに
バターは種類によって特徴が大きく異なります。用途や好みに合わせて、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。保存方法を守れば長期保存も可能なので、いくつかの種類を使い分けるのもおすすめです。
※本記事でご紹介している商品の価格は記事作成時点または更新時点での調査に基づいています。市場の状況により、販売価格が変更されている可能性がございます。
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